【図解】広島で運転するなら知っておきたい!路面電車が走る街の交通ルールとマナー

路面電車が走る広島市は、車の運転が少し難しい街と言われます。
「線路を走っていいの?」「右折できるの?」と戸惑う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、広島市内で運転するときに知っておきたい、路面電車との付き合い方や交通ルールのポイントを図解で分かりやすく紹介します。
広島へ引っ越してきた方、ペーパードライバーの方、観光で車を使う方はぜひ参考にしてください。

目次
広島市中心部は「路面電車と車が一緒に走る」街
広島市中心部は、路面電車と車が同じ道を走る「併用軌道」が多い街です。
道の中央に線路があり、車道との間に仕切りや段差がない場所もたくさんあります。
このような道は「併用軌道」と呼ばれ、車も交通状況によっては線路の上(軌道敷)を通行することが認められています。
一方、植え込みや縁石などで線路が区切られている区間は「専用軌道」と呼ばれ、車は進入できません。
どんな時に線路を走ってOK?
線路(軌道敷)を走ることができるのは、交通の状況により必要な場合のみです。
例えば、直進や右折をする時に線路がある場合は、軌道敷を通ることができます。
また、停車中の車を追い越す際に、道幅が足りない時も軌道敷を通ることが認められます。
運転時に気をつけたい!4つのポイント
前後からくる電車に注意
線路の近くを車で走る時は、前後からくる電車に注意しましょう。やむを得ず軌道敷を通る時も、線路の上は電車優先です。
必ず、電車が近づいてきていないか確認してから軌道敷に入りましょう。
電車の進行を妨げない
車は電車の進行を妨げてはいけません。
電車が近づいてきたら、先に通してあげましょう。
特に右折の時は、直進しようとする電車がいないか必ず確認します。電車が来ていた場合は、先に通してあげましょう。
信号の見間違いに注意
矢印信号を確認するときは、車は青の矢印のみを見ます。
黄色の矢印や赤色の×印は、電車専用の信号です。また、「電車専用」と書かれた信号もあります。
車は見間違えないように注意しましょう。
標識を確認する
広島市中心部の電車通りでは、電車の進行を妨げないように、「右折禁止」「転回禁止」「時間帯直進」などの場所が多いです。
カーナビでは表示されない場合もあるため、現地の標識をしっかり確認して判断しましょう。
よくある疑問
右折するとき、線路をまたぐ場合はどこで待てばいいですか?
基本は線路に入る前でストップします。
ただし、交差点に「右折待機線」が引かれている場合は、その線に沿って軌道敷内で待ってOKです。
ただし、電車の進行を妨げてはいけないため、電車が来たらすぐ動ける位置で待ちましょう。
信号待ちで線路の上に止まってしまったらどうすればいいですか?
原則として、すぐに前進して線路を空けましょう。
電車の車両はブレーキがききにくく、急には止まれません。
渋滞中や信号待ちでは、前方の車間を確認し、線路をまたがない位置で停止するよう心がけましょう。
広島市内で、線路に入ってはいけない区間はありますか?
広島市内の路面電車は、ほとんどが「併用軌道」と呼ばれる区間で、車も交通状況により電車の進行を妨げない範囲で通行できます。
ただし、海岸通〜元宇品口〜広島港方面の専用軌道や、広島駅〜稲荷町の高架区間などは専用軌道のため、車の進入はできません。
また、広電宮島線は鉄道扱いとなるため、車が走ることはできません。
軌道敷とは何ですか?
「軌道敷(きどうしき)」とは、路面電車の線路が敷かれた部分のことです。
車が通行できる場合もありますが、電車優先であることを忘れないようにしましょう。
まとめ
路面電車が通る街広島の交通ルールとマナーを紹介しました。広島市内では多くの区間で、必要な場合は軌道敷を通ることができます。
安全に運転するコツは、電車が優先という意識を持つこと、そして標識を確認することです。
初めて広島市内を運転する人は戸惑うことも多いと思いますが、慣れればスムーズに走れるので、焦らず落ち着いて運転しましょう。