【図解】広島市の公共交通300m生活圏マップ|住みやすい駅・電停・バス停を可視化

広島市で住みやすい場所を探すなら、JRの駅だけでなく、アストラムライン・電停・バス停も含めて考える必要があります。
広島ではこれらの交通が生活動線となり、中心部へ一本でアクセスできるエリアも多いためです。
本記事では、広島市内の駅・電停・バス停から300m圏を可視化したマップを作成しました。
特に、広島市中心部へ通勤する人、車を持たない生活を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ「公共交通300m生活圏マップ」を作ったのか

私自身がバス路線沿いを住む場所として検討していたからです。
JR線沿いは、広島市外の地域と広島市をつなぐアクセスとして優れていますが、広島市内での移動は、バスや路面電車、アストラムラインがメインです。(住む地域によってメインになる交通機関は異なります)
私は、広島市内中心部へ一本で行ける場所を探していたので、バス停がどこにあるかがとても重要でした。
しかし、電停やアストラムラインの駅の場所はすぐに分かるものの、バス停の場所は可視化されておらず、探しにくかったのです。
そこで、バス停も含めた公共交通機関300m圏内をマップとして可視化してみることにしました。
直線距離で300メートルとしたのは、徒歩で日常的に無理なくアクセスできる距離だと考えたからです。

広島市の公共交通300m生活圏マップ

広島市の公共交通300m生活圏マップ(JR・電停・バス停・アストラムライン)
広島デルタエリア、およびその北側のエリアは、以下の拡大マップをご確認ください。

【広島デルタエリア】広島市の公共交通300m生活圏マップ

広島市公共交通300m生活圏マップ(広島デルタエリア)
町名は以下のマップにてご確認ください。
広島市デルタエリア町名確認マップ
※全ての町名が記載されているわけではありません。全町名および境界は以下の町名マップにてご確認ください。
町名マップ

【デルタ北部エリア】広島市の公共交通300m生活圏マップ

広島市公共交通300m生活圏マップ(デルタ北部エリア)
町名は以下のマップにてご確認ください。
広島市デルタ北部エリア町名確認マップ
※全ての町名が記載されているわけではありません。全町名および境界は以下の町名マップにてご確認ください。
町名マップ

マップの見方

交通機関によって円の色を分けています。

アストラムラインの駅から300m圏内 → オレンジ色
路面電車の駅から300m圏内 → 黄緑色
バス停から300m圏内 → 青色
JRの駅から300m圏内 → 赤色

バス停は、上りと下りで場所が違うこともある(一方通行など)ため、それぞれのバス停から300m圏内に色をつけています。
また、同じバス停名であっても路線によって停車位置が異なる場合、それぞれのバス停から300m圏内に色をつけています。
青色が濃いほど、バス停が多く集まっているエリアを示しています。
複数の色が重なっている場所ほど、複数の交通手段を選択できる利便性の高いエリアといえます。
特に広島市では、バス停と路面電車・アストラムラインが重なるエリアは中心部へのアクセスがしやすい傾向があります。

このマップから見えてきたこと

公共交通の300m圏を可視化してみると、広島市の都市構造が見えてきました。
JR中心の都市とは異なり、広島では、バス・路面電車・アストラムラインが交通手段となっており、特に広島デルタ周辺では複数の交通手段が重なります。
東京などでは駅に近いことが住みやすさの指標になりやすいですが、広島では バス路線が生活交通の中心になっている地域も多く、駅近以外にも交通密度の高い地域が存在します。

JR線沿いが便利とは限らない

広島市では、バス・路面電車・アストラムラインが重なり合って生活圏が形成されています。
そのため、複数の交通手段が使えるエリアほど日常の移動はしやすいです。
JR線は都市間移動には便利ですが、市内中心部へ向かう場合は乗り換えが発生することもあり、生活スタイルによっては必ずしも最も便利とは言えません。

バス網が生活を支えている

広島市内はバス網が非常に発達しており、団地や住宅地から市内中心部へ向かう路線が数多く存在しています。
アストラムラインや路面電車の駅が近くになくても、バス停があれば中心部へ一本でアクセスできるエリアが多いです。
これは、平地が限られ郊外の丘陵地に住宅地が広がってきた広島の都市構造とも関係していると考えられます。

色が重なるエリアは生活の選択肢が多い

複数の色が重なるエリアでは、目的地や状況に応じて交通手段を使い分けやすく、時間の自由度も高くなります。
また、通勤先の変化や車を使わない生活への移行など、ライフスタイルの変化にも対応しやすいエリアといえます。

このマップの活用方法

住むエリアを絞るときに使う

広島市で住む場所を検討する際、まずは職場やよく行く場所へのアクセスを考える人が多いと思います。
このマップを見ることで、中心部へ一本でアクセスできるエリアや、複数の交通手段が使えるエリアを直感的に把握できます。
また、駅から距離がある場所でも、バス停が多く集まっているエリアは生活しやすい可能性があります。
候補となる地域を広く捉えるための初期判断としてご活用ください。

団地・住宅地選びの参考にする

広島市では、団地や住宅地の多くがバス路線を前提に形成されています。
そのため、団地を検討する際にも、最寄り駅だけでなくバス停との距離を見ることが重要になります。
団地の立地や生活動線を理解するための補助的な視点としてもぜひご活用ください。

このマップの注意点

このマップで示した300m圏内は直線距離であり、実際の道路距離とは異なります。
また、坂や地形は考慮していないため、体感的な距離や移動時間は場所によって大きく変わる可能性があります。
電車やバスの本数・運行頻度・最終便の時間などは考慮していません。
エリア選びの目安として活用しつつ、実際に現地を歩いたり時刻表を確認したりすることをおすすめします。

最後に

今回は、公共交通300m圏内を可視化しましたが、住みやすさはそれだけで決まるものではありません。
例えば、バスや電車の本数、坂の有無や体感距離、車を日常的に使う場合は前面道路の幅、また、スーパーや生活インフラまでの距離など、重視したい点は人それぞれあると思います。
他の条件もあわせて検討することで、自分にあった場所が見つかるのではないでしょうか。
本マップが、住む場所探しの一つの参考になれば幸いです。

出典

  • 各交通事業者が公開しているGTFSデータ
  • OpenStreetMap contributors
  • 総務省統計局 統計用境界データ
しゅんぎく
広島がもっと好きになるきっかけを、そっと置いています。
えきもほてお編集長|HIT AWARD 2022 エキスパート賞 受賞