長ネギに付いていたシールが気になったので調べてみた。

「循環野菜」のシールがついた長ネギ
先日スーパーで買った長ネギに、ちょっとおしゃれなシールがついていました。
そのシールがこちら。
循環野菜と書かれたシール
「循環野菜」
なんとなく環境によさそうな感じが伝わってきます。
しかし「循環野菜」とはなんでしょう?
シンプルなワードながら、考えれば考えるほど謎が深まってきたので、調べてみることにしました。

調べてみた結果

循環野菜とは?

循環野菜とは、全農ひろしまの農畜産物のブランド「3-R」の野菜です。

3Rといえば、リユース、リデュース、リサイクルが有名ですが、この「3-R」は少し違い、リサイクリング(再利用)、リソース(資源)、リピート(繰り返す)です。

畜産業で出た堆肥を「資源(肥料)」として「再利用」する資源循環・耕畜連携の取り組みを「繰り返し」ていくということだそうです。
そんな「3-R」の野菜が、循環野菜です。

循環野菜として認定されるためには、以下の2つの要件を満たす必要があります。
認定要件

①たい肥
広島県産の畜産たい肥を使用している圃場で栽培されること。

②栽培技術
土壌診断などに基づいた施肥設計を行い、余剰の施肥を控えるなど、環境への付加を低減する栽培をおこなうこと。
※広島の土づくりのエキスパート(JA施肥マスター)が必要に応じて生産の指導を行います。

引用) JA全農ひろしま 耕畜連携資源循環ブランド3-R

循環野菜は、地域での循環を作っている!

循環野菜は、広島で作られた野菜というだけでなく、野菜が育つための肥料も広島の畜産業から出たものを使っているということなんです。
これは冷静に考えてすごいです。
日本は、化学肥料原料の大半を輸入に頼っていて、肥料原料の自給率はとても低いです。
そんな中、地域で出たものから堆肥を作って、循環させていこうという取り組みは、たとえ小さくても、とても価値があるように思います。

循環野菜は環境保全にもつながる!

循環野菜は、家畜排せつ物から作られた堆肥を使っています。畜産たい肥を使うことで、土壌が豊かになり、持続可能な農業にもつながっていきます。
また、豊かな土は、生物多様性の維持にもつながり、里山を守ることにもなります。
つまり、循環野菜は、広島の環境保全にもつながっているんですね。

循環野菜ってすごい!

野菜が美味しいとか、栄養価が高いとか、そういうことはもちろん大切ですが、もっと根本にある、持続可能な農業や、地域の環境保全まで考えた取り組みによって循環野菜ができていることを知りました。
そう考えると、循環野菜って、けっこうすごいのでは?と思います。
広島では、循環野菜を含む「3-R」の商品がスーパーの棚にも並んでいます。
「3-R」の商品は、循環野菜以外にも、たまごや肉、お米、加工食品があります。
どんな商品があるかは、以下の全農ひろしまのサイトに載っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

最後に

「循環野菜」は、まさにそのワードの通り、地域の循環を作っている野菜でした。
今回循環野菜について調べたことで、野菜を見る目が少し変わった気がします。
次は、長ネギだけでなく、他の野菜や商品も味わってみたいと思います。