広島に今も片想いしている

私が広島にUターンした理由

2021年2月ごろ、東京に住む私に、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
広島の路面電車が、広島駅の2階に乗り入れる計画が進んでいるというものでした。

そんな歴史的な出来事を私は広島で見届けることができないのか。
そう思うと居ても立っても居られなくなった。

いつかは広島に帰りたいと思いつつ何年も東京にいた私ですが、そんなことがきっかけで、ようやく広島に帰る決心がついたのでした。

正直、東京での暮らしはそれなりに満足していました。
仕事も楽しくて、趣味も充実していました。
本当に広島に帰って後悔しないのか、何度も悩みました。

でも、私の知らないところで広島だけが変わっていくことに、どうしても耐えられませんでした。
この街の変化を、遠くから眺めるのではなく、自分の街の変化として受け取りたい、そう思ったのです。

2022年、私は広島にUターンしました。

私は広島に何ができるのだろうか?

広島に帰ってきたら、今度は、広島の問題が自分のことのようにのしかかってきます。
特に広島の転出超過のニュースを聞くたびに、がっかりする気持ちと無力感に苛まれます。
このまちのために自分は何ができるんだろうと考えてしまいます。

でも、転出や転入の数と、そのまちで幸せに暮らせるかは単純には結びつきません。
転出超過は一つの結果だけど、転出しないように努力したり、転入が増えるようなことをするのも、なんか違う気がします。
目の前の短期的な問題解決ではなく、人が幸せに暮らしていける仕組み自体を考えていく必要があると感じています。

だから最近は、住み続けられるまちってなんだろう、どんなまちだったらみんなが幸せに暮らせるんだろう、そんなことを考えています。

このまちに住み、まちを歩いていると、私が子どもだったころよりも、たくさんの子どもが公園で遊んでいて、その光景を見ているだけで、なんだかこのまちに可能性を感じずにはいられないのです。

このまちと共に

私が広島にUターンする時に始めた本メディアは、もうすぐ四周年を迎えます。
おかげさまで、少しずつではありますが、読んでくださる方も増えてきました。

何をしたいのか言語化できないまま、手探りで作ってきましたが、最近ようやく現時点でのビジョンが見えてきました。
それは、「広島を、寄り道しなくても面白い街に育てたい。」というものです。
特別なことをしなくても、ただ暮らすだけで面白さに出会ってしまうような、そんなまちです。

私はこのサイトを通して、広島の日常のなかにひそむ面白さを伝えていきたいと思っています。

広島がこれからどう変わっていくのかはわかりません。
でも、だからこそ、この街の変化を感じながら、広島という場所をつくる一人として、これからもここで暮らしながら考えていきたいです。
しゅんぎく
広島がもっと好きになるきっかけを、そっと置いています。
えきもほてお編集長|HIT AWARD 2022 エキスパート賞 受賞