【独自調査】春菊勢力図を作ってみた。
すき焼きやおひたし、サラダなどに大活躍の春菊。あなたも一度は食べたことがあるのではないでしょうか。 そんな春菊ですが、実は、見た目が違うタイプがあるのはご存じですか? 以下の写真左にある春菊と右にある春菊です。 実はこれ、春菊の品種が違うんです。
今回はそんな春菊について、インターネットのアンケート調査にて、どちらの春菊が強い勢力を持っているのか調査しました。
調査の背景
調査のきっかけは、春菊好きな私のカルチャーショックでした。 広島に引っ越してきて、スーパーで春菊を買おうと探しますが、東京で食べていたあの春菊がどこにも見当たらないのです。 広島のスーパーで見かける春菊と、東京のスーパーで見ていた春菊は、見た目に違いがありました。 そこで、全国ではいったいどのような春菊が一般的で、どちらの春菊の勢力が強いのか、調査してみることにしました。 広島の春菊については、以下の記事もご覧ください。
広島の春菊は、なぜ葉っぱが丸いのか?
私が東京から広島に引っ越して、スーパーで驚いたのが、春菊の形が違うことです。 東京でよく見ていた春菊は、以下のような見た目の春菊でした。 しかし、広島のスーパ…
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年2月24~3月9日
対象:全国に住む20歳〜99歳の男女
アンケート内容: 普段スーパーで春菊を買う人に、AとBどちらの春菊を購入しているか、以下の春菊の画像にてアンケートをとりました。
調査結果
全国的に多く購入されているのは、Bの春菊
全国に住む20歳〜99歳の男女50人(無作為)に、スーパーで普段購入している春菊を尋ねたところ、「Bの春菊」と回答した人が31人、「Aの春菊」と回答した人が2人、「どちらも購入している」と回答した人が2人、「AでもBでもない春菊を購入している」と回答した人が1人、「春菊は購入しない」と回答した人が15人という結果になりました。 この結果から「春菊は購入しない」と回答した人を除いた対象者を100とし、回答を円グラフで示したものが図2となります。(n=35) Bの春菊を購入している人が85%以上という結果になり、全国的に多く購入されているのは中葉春菊であると考えられます。
広島県、山口県、福岡県、千葉県でAの春菊が購入されている
次に、Aの春菊がどの地域で主に食べられているかを算出するために、全国各地に住む350人にアンケートした結果をもとに、春菊の勢力を都道府県別に塗り分けマップにて示しました。(図3) 青色に近いほどAの春菊の勢力が強く、水色に近いほどBの春菊の勢力が強いです。 広島県、山口県、福岡県、千葉県で特に多くAの春菊が購入されており、岡山県、愛知県、神奈川県、京都府などでもAの春菊が購入されていることが分かりました。 グレーになっている都道府県については回答数が不足していたため、判定ができませんでした。
全国的には、中葉春菊が主流となっていますが、広島県、山口県、福岡県、千葉県などでは大葉春菊が比較的多く出回っている可能性があります。
広島県ではどちらの春菊も購入されている
最後に、広島県内でのそれぞれの春菊の勢力を把握するため、広島県に住む50人(無作為)に、同様のアンケートを実施しました。 「Bの春菊」と回答した人が17人、「Aの春菊」と回答した人が7人、「どちらも購入している」と回答した人が5人、「AでもBでもない春菊を購入している」と回答した人が0人、「分からない」と回答した人が3人、「春菊は購入しない」と回答した人が18人という結果になりました。 この結果から「春菊は購入しない」と回答した人を除いた対象者を100とし、回答を円グラフで示したものが図4となります。(n=32) Bの春菊が多く購入されていますが、Aの春菊を購入する人や、どちらも購入するという人もおり、全国のデータと比較すると、Aの春菊を購入する人の割合が高くなっています。 このことにより、広島県では全国と比較して、大葉春菊が比較的多く購入されており、大葉春菊と中葉春菊どちらも出回っていると考えられます。
最後に
今回は大葉春菊と中葉春菊という大分類にて分析を行いましたが、春菊の品種はさまざまあり、見た目の違いはもちろんのこと、食感や味もさまざまなものがあります。 広島県では、大葉春菊と中葉春菊が購入されており、県内でも地域や時期によって春菊の種類が異なる可能性がありそうです。 また、広島県以外でも大葉春菊の生産がされており、さまざまな地域で食べられているようです。 あなたが普段食べている春菊はどちらに近いですか? スーパーに行った際にはぜひ春菊の形にも注目してみてくださいね。 ※アンケート結果は、対象者が購入している春菊について問うたもので、実際に流通している春菊の割合を示すものではないことをご了承ください。