広島名物「がんす」について徹底解説！名物となった理由や販売店をご紹介

2022-07-042023-11-29

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広島のスーパーでひっそりと売られている「がんす」
魚のすり身にパン粉をつけて揚げた食べ物で、外はサクサク中はジューシーなのが特徴です。
実はこのがんす、広島以外のスーパーではほとんど見かけることはありません。
今回はそんな広島名物の「がんす」について徹底解説します！

「がんす」とは？

がんすは、魚のすり身にパン粉をつけて揚げた食べ物で、揚げかまぼこの一種です。

かまぼこは全国各地でさまざまな発展を遂げていて、さつま揚げや、ちくわ、はんぺんなどの他、各地域やお店によって、さまざまな味がありますよね。そんなかまぼこの中で、広島でよく食べられている揚げかまぼこが「がんす」なのです。

もともと広島県の港町のさまざまな場所で作られていたがんすですが、呉市の三宅水産（当時三宅蒲鉾店）が昭和初期に「がんす」と名付けて販売したことから、「がんす」という名前で知られるようになりました。

現在は、広島県内のさまざまなお店や飲食店でも広がり、広島県内のスーパーでも買える広島のソウルフードとなりました。日々さまざまな食べ方やアレンジ料理が生まれています。

「がんす」原料や製法

がんすの原料には、タラやイトヨリダイなどの魚肉のすり身、パン粉、砂糖、卵白、食塩、唐辛子などが使われています。
魚のすり身にパン粉をつけて揚げた食べ物で、魚のすり身は、かまぼこやさつま揚げ等の練り物に似ています。

がんすに関するよくある疑問

方言のがんすとの関係は？

広島には「〜がんす（〜でございます）」という方言があります。
がんすは、この方言が由来となっています。

がんすはどんな味？

がんすは、外はサクッ、中はじゅわーっとした食感で、唐辛子のピリッとした辛さと、玉ねぎと魚のすり身がマッチした甘さが特徴です。

人気3社のがんすをご紹介！それぞれの特徴や味の違い

うまいでがんす【三宅水産】

広島県呉市には、昭和初期多くの蒲鉾屋があり、そんな蒲鉾屋から、かまぼこを揚げた商品が誕生しました。
三宅水産は現在がんすとして多くの人に愛されている「後からピリ辛ながんす」を作り始めた原点のお店です。三宅水産のがんすは、唐辛子が入っており、ピリッした辛さがクセになる味が特徴です。
唐辛子を使うというアイデアは、キムチからヒントを得たそうですよ。唐辛子を使うことで、かまぼこに使われる玉ねぎの腐敗を防ぎ、ピリッとおいしいインパクトのある味に仕上がりました。
三宅水産のがんすは、がんす原点のお店として、さまざまなメディアでも紹介されています。

うまいでがんす(楽天市場)

がんす老舗本店三宅水産

いずののがんす【出野水産】

伊豆水産は、広島県広島市西区の草津港にある水産加工会社です。獲れたての新鮮な旨みを際立たせるため、素材の切り方、混ぜ方、魚種の比率など、さまざまな工夫をしています。
そんな出野水産で職人がこだわって作ったのが、いずののがんすです。一口噛めば広がるパンチのある旨味が特徴です。
いずののがんすは、令和4年3月に開催された第73回全国蒲鉾品評会にて、水産庁長官賞を受賞しました。
チーズが入っている「がんすチーズ」という商品も販売されており、おつまみとしても大人気となっているそうです。

広島「いずの」のがんす

がんす【坂井屋】

広島県広島市西区の草津で、100年以上手造りにこだわっているお店が坂井屋です。
坂井屋のがんすには、焼きにんにくが練り込まれているのが特徴です。
また、通常のがんすには唐辛子が入っていますが、さらに辛さを5倍にした「赤鬼がんす」という商品も販売されています。
辛党の方はぜひ試してみてはいかがでしょか。

広島がんす専門店坂井屋

楽天市場