広島市に住みたいと思ったら読みたい|区ごとに違う地理と交通事情が丸わかり
広島市には、JRのほか、路面電車、アストラムラインが通り、区ごとにメインの交通手段が異なります。
また、瀬戸内海に面した地域や、山に囲まれた地域、中心部など、場所によって町の表情が大きく変わります。
しかし、地図を見ても、どの交通機関がどの区のどのあたりを通っているのかは、分かりにくいと感じることもあるかもしれません。
この記事では、広島市と安芸郡を「区・町ごとの地理と交通」という視点から、全体像で整理します。

※色分けは区・町の範囲を示しています。路線は主要な交通機関のみを表示しています。
広島市中区
中区(なかく)は、広島市の中心部に位置する区です。周囲を川で囲まれた三角州にあり、区の全域が平地です。
広島城や平和記念公園などの観光名所、中四国最大のショッピングストリートである広島本通商店街をはじめとする繁華街、県庁や市役所、オフィス街などがあり、毎日多くの人が集まってくる場所です。
区内は路面電車が通り、アストラムラインの終着駅や、広島バスセンターがあるなど、交通の便もよいエリアです。
広島市東区
東区(ひがしく)は、広島駅の北側から東にかけて広がる区です。
古くからの人気の住宅地や、高台の住宅地、豊かな自然が残る地域です。
区の西端にはアストラムラインが通り、区の中央にはJR芸備線が通っています。
東端には、280ヘクタールもある森林を中心とした公園「広島市森林公園」があり、市内でありながらさまざまな自然体験ができる癒しのスポットとなっています。
広島市南区
南区(みなみく)は、広島市の南側にあり、中区の東側に位置する区です。
猿猴川と京橋川に挟まれたエリアを中心に、南の瀬戸内海に向かって広がっています。似島や金輪島などの瀬戸内海の島々も南区に属しています。
区の北端には、陸の玄関口である「広島駅」があり、南には、海の玄関口である「広島港」があります。
また、比治山や黄金山などの豊かな自然や住宅地があるほか、ショッピングモールや工業地区、大学街、大学病院、マツダスタジアムなどがあり、交通と生活基盤の要となっています。
区の西側には、路面電車も通っています。
町名の確認はこちら


広島市南区の町名マップ|読み方の一覧付き
広島市南区の町名を地図と一覧にまとめました。ふりがな(読み方)も確認できるので、手続き、引っ越し、町歩きなどにご活用ください。ページ内の町名を検索したい場合…
広島市西区
西区(にしく)は中区の西側に位置する区です。
都市や、住宅地、山や海沿いの地域など、多様性に溢れるエリアです。東部は住宅と商業・工業機能とが複合した市街地であり、西部には緑豊かな山地丘陵からなる住宅地が形成されています。
区の中央には、太田川放水路が流れ、河川敷は運動公園として憩いの場になっています。
商工センターや広島市中央卸売市場などの流通拠点もあります。
区の東西を横断するように、JR山陽本線や広島電鉄の宮島線が通っています。
広島市安佐南区
安佐南区(あさみなみく)は、広島市のほぼ中央に位置する区です。広島市で最も人口が多い区で、ベッドタウンとして発展しています。
区の中央をアストラムラインが通っており、市内中心部へのアクセスがよいです。周辺には緑豊かな自然もあり、ショッピングモールやスーパー、飲食店などの生活便利施設が充実しています。
また肥沃な土地も多く、広島市民への新鮮な野菜の供給地となっているほか、大学や高校などの文教施設もあります。
広島市安佐北区
安佐北区(あさきたく)は、広島市の北側に位置する区です。広島市の中で最も面積が広く、広島市の約4割を占めています。その多くは森林ですが、住宅団地も開発され、ベッドタウンとしての側面もあります。
JR可部線や芸備線があり、広島市中心部へのアクセスも比較的良好です。
広島市で唯一の動物園があったり、キャンプ場やピクニックが楽しめる公園などもあり、豊かな自然に恵まれた区です。
広島市佐伯区
佐伯区(さえきく)は、広島市の西側に位置する区です。
区の南部には商業施設や公共施設が多く、JR山陽本線や広島電鉄宮島線が通っています。
北部には森林が広がり、豊かな自然や、広島市内唯一の温泉地「湯来温泉」があります。
アウトレットモールや広島市植物公園など、暮らしを豊かにする施設も点在しています。
広島市安芸区
安芸区(あきく)は、広島市の南東部に位置する区です。安芸郡府中町、海田町、坂町と隣接していて、一部が安芸郡の飛び地になっています。
工業が盛んで、住宅団地も多くあり、ベッドタウンとしての側面もあります。
区の中央を瀬野川が流れており、川に沿うようにJR山陽本線も通っています。瀬野川は流れが穏やかで、多くの水中生物や野鳥が生息し、桜並木もある美しい川です。河川敷には年間を通じて多くの人がウォーキングを楽しんでいます。
安芸郡府中町
府中町(ふちゅうちょう)は、広島市の東区、南区、安芸区に囲まれた安芸郡の飛び地です。
周辺の地域が広島市と合併したため、府中町は広島市に囲まれる形になりました。
マツダの本社があり、自動車関連製造業が盛んな町で、ベッドタウンとしての側面もあります。
町の南部をJR山陽本線が通っています。
町の北側には水分峡森林公園があり、水遊びやキャンプ、登山などが楽しめる自然スポットになっています。
安芸郡海田町
海田町(かいたちょう)は、広島市安芸区と熊野町に囲まれた町で、西側の一部は瀬戸内海に面しています。
町の中央には、瀬野川が流れ、河川敷では年間を通じて多くの人がウォーキングを楽しんでいます。
町の北西にあるJR海田市駅は、山陽本線と呉線の分岐点となっていて、利便性の高さから、ベッドタウンとしても発展しています。
安芸郡坂町
坂町(さかちょう)は、広島市と呉市の間にある町で、町の西側が瀬戸内海に面しています。
町の北東から南西にJR呉線が通っています。
ビーチがあり、瀬戸内海の美しい景色の中で、潮干狩りや海水浴、マリンスポーツなどが楽しめます。
夕方には、夕日が瀬戸内海に沈む美しい日の入りを見ることができます。
広島市から近く、海と山に囲まれた暮らしができる町です。
安芸郡熊野町
熊野町(くまのちょう)は、広島市の南東に位置し、周囲を山に囲まれた高原盆地の町です。
「筆の都」として発展してきた町で、筆の生産量は全国一を誇ります。
深呼吸したくなる澄んだ空気と、伝統工芸の息づく環境がこの町の大きな特徴です。
現在は、自然と文化を身近に感じられる、広島市のベッドタウンとしても発展しています。








