【図解】広島風と関西風のお好み焼きの違いを解説!

「広島風」と「関西風」お好み焼きの違いを解説
よく比較されがちな関西風お好み焼きと広島風お好み焼き!
しかし、名前は似ていますが、作り方や食感は全く異なる食べ物なんです。
今回はそんな関西風お好み焼きと広島風お好み焼きの違いや魅力について解説します。
目次
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「広島風」と「関西風」お好み焼きはどう違う?

広島風お好み焼きと関西風お好み焼きの違い
「広島風」お好み焼きと「関西風」お好み焼きには、さまざまな違いがありますが、大きな違いとしては、焼き方と材料の違いがあります。

関西風のお好み焼きは、水で溶いた小麦粉を生地として、その生地の中にキャベツや卵を混ぜ込んで、焼く、「まぜ焼き」という焼き方をします。
広島風のお好み焼きは、鉄板の上に、水で溶いた小麦粉を伸ばし、その上にキャベツやもやし、豚肉などの具材を層のように重ねて焼いていく、「重ね焼き」という焼き方をします。
お菓子に例えると、関西風お好み焼きがカステラだとしたら、広島風お好み焼きはミルフィーユといえるのかもしれません。

材料の違いとしては、広島風のお好み焼きは、やきそばやうどんなどの麺を入れるのに対し、関西風お好み焼きは麺を入れないという違いがあります。関西風は、麵を入れない代わりに広島風よりも小麦粉が多めに入っています。

焼き方や材料が異なり、食感や味にも違いがあります。それぞれの良さがあるので、違いを楽しんでみるのもいいですね。

広島風お好み焼きとモダン焼きの違いとは?

モダン焼きとは
モダン焼きとは、関西風のお好み焼きに、焼きそばを入れて焼いたものです。

広島風お好み焼きとモダン焼きは、そばを入れるという点で同じですが、焼き方が異なります。

広島風お好み焼きは、先述したように、食材を重ねて焼いていくのに対して、モダン焼きは、生地の中にキャベツなどの食材を混ぜ込んで焼いた後、焼きそばを乗せて焼き上げます。

広島のお好み焼き屋さんはコンビニよりも多い!

広島県のお好み焼き屋の数は、広島県のコンビニの店舗数よりも多いと言われており、人口10万人あたりのお好み焼き屋さんの店舗数は約42軒と、全国一位となっています。
広島のお好み焼き屋はコンビニよりも多い

広島風お好み焼きはどうやって誕生した?

広島風お好み焼きのルーツは、大正時代に関西で食べられていたおやつ、「一銭洋食」だと言われています。 
一銭洋食とは、水で溶いた小麦粉に刻みネギなどをのせて焼き、ソースを塗ったものです。

1945年8月6日に、広島に原子爆弾が投下され、広島は焼け野原になり、人々の生活は一変しました。
そんな中、屋台で作られるようになったのが、この一銭洋食でした。

一銭洋食は、はじめは子どものおやつとして食べられていましたが、キャベツや豚肉、焼きそばなどを入れるようになり、幅広い世代の人たちから愛される食べ物となりました。

これが今も多くの人たちに愛されるお好み焼きの始まりでした。
お好み焼きを焼く様子
お好み焼き屋さんは、鉄板があれば始められるお店として、戦後の広島で徐々に増えていきました。 
戦争で夫を亡くした女性が、駄菓子屋を兼ねてお店をするケースが多かったと言われます。

安価な材料で作れ、お腹を満たせるお好み焼きは、戦後の広島の人たちの暮らしを大きく支えました。

広島には現在も多くのお好み焼きのお店があります。

広島風お好み焼きの魅力とは?

広島のお好み焼き

甘みが引き出されたキャベツ

広島風お好み焼きには、これが主役かと思うくらい大量のキャベツを使います。
広島風お好み焼きは、具材を層にして焼くのが特徴ですが、これにより小麦粉の層が蓋をし、キャベツがちょうどよく蒸されるのです。 
蒸されたキャベツはほのかに甘く、お好み焼きの他の具材となんとも言えない一体感を醸し出します。 

麺と生地の一体感

広島風お好み焼きは、麺を入れるのですが、麺と他の食材との一体感があり、口に入れたときの食べ応えがあります。
麺はしっとり系やパリパリ系など、お店によっても異なります。
重ね焼きならではの食感が楽しめます。

陰の立役者「イカ天」のトッピング

イカ天
広島風お好み焼きでは、トッピングとして「イカ天」のお菓子を使う場合があります。
キャベツを乗せた後に、割り入れて使います。

イカ天を入れることで、お好み焼きの味に深みが増します。

お店でも家庭でもよく使われているトッピングです。

お店や家庭により異なるバラエティ豊かなソース

広島にはさまざまなメーカーのお好みソースがあり、お店によってさまざまな味が楽しめます。

有名なオタフクソースはもちろんのこと、広島で長く愛されているお好みソースもあります。

お店の鉄板で食べるのも楽しい

鉄板で食べるお好み焼き
広島のお好み焼き屋では、目の前の鉄板で焼いてもらえる席もあり、できたお好み焼きをアツアツのままヘラで食べることができます。

最後に

peaceoko
戦後広島で生まれたお好み焼きは、さまざまな工夫や試行がなされながら、現在まで多くの人に愛されている食べ物です。

広島風お好み焼きは、お店によって作り方が違ったり、味付けやトッピングなどもさまざまです。 家庭によっても作り方やトッピングが異なります。

ぜひさまざまな広島風お好み焼きを味わって、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

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