
広島観光で原爆ドームに行くなら、ぜひ行ってほしい周辺のスポットがあります。
原爆ドームは広島の平和記念公園の中にありますが、公園内はもちろん、周辺にも見どころがあります。
しかし、平和記念公園は広く、多くの慰霊碑やモニュメントがあるため、初めて行くという方は、どこに行けばいいのか迷ってしまうこともあるかと思います。
そこで今回は、平和記念公園に何度も足を運んでいる地元民が、行くべきスポットとそのルートをまとめてみました。
広島駅からの交通機関や料金もまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
この観光ルートについて
所要時間:ランチを挟んだ6〜8時間
主な交通機関:ひろしま観光ループバス めいぷる~ぷ
広島駅からの交通費:計 600円(一日乗車券を使用)
入館料や乗船料:計 1,700円
原爆ドーム周辺のスポットマップ
巡るスポット
①平和記念資料館→②原爆死没者慰霊碑→③お好み村→④本川小学校平和資料館→⑤原爆の子の像→⑥ひろしまリバークルーズ→⑦原爆ドーム→⑧おりづるタワー
観光ルート
広島駅からスタート
広島駅の北口1階にある2番のりばから、ひろしま観光ループバス「めいぷる~ぷ」が運行しています。
このバスに乗り「平和公園前」で下車します。乗るバスは、オレンジルート、グリーンルート、レモンルートのどれでもOK!どれに乗っても15分程度で平和公園前に到着します。
ひろしま観光ループバス めいぷる~ぷ
詳細:https://www.chugoku-jrbus.co.jp/teikan/meipurupu/
料金:一乗車 大人(12歳以上) 240 円、小児(6歳以上、12歳未満) 120 円
一日乗車券 大人(12歳以上) 600 円、小児(6歳以上、12歳未満) 300 円
平和記念資料館に入館 ①

平和記念資料館は、原爆ドームを見に行くならぜひ行きたい場所です。広島でどんなことがあり、人々の生活がどう変わったのか、核兵器の恐ろしさを世界中の人に発信している場所です。
平和記念資料館に行くなら朝がおすすめです。特に開館してすぐの7時台~9時台に入館すれば、人が少なく、じっくりと展示を見ることができます。資料館を見る時間は最低1時間は取っておいた方がよいです。しっかりと展示を見る場合、3時間くらい取っておくと安心です。
平和記念資料館(原爆資料館) 詳細:https://hpmmuseum.jp/ 料金:大人(大学生以上)200円、高校生100円、中学生以下無料 チケット:広島平和記念資料館 電子前売り常設展示チケット ※事前に電子チケットを購入しておくと入館の際にチケット売り場に並ぶ必要がなく、スムーズに入館できます。
原爆死没者慰霊碑へ ②

資料館を見た後は、原爆死没者慰霊碑に参拝をしましょう。
慰霊碑には、原子爆弾により死亡し氏名の判明した方々の名前を記帳した名簿が納められています。
慰霊碑に書かれた言葉「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」は、世界平和の実現を祈念するヒロシマの心を表しています。
めいぷる~ぷに乗って「新天地」へ
「平和公園前」のバス停からめいぷる~ぷに乗ります。
グリーンルートに乗車し、約7分で「新天地」に到着します。
「新天地」で下車し、徒歩3分程度でお好み村に到着します。
「お好み村」でランチ ③

ランチはお好み村でお好み焼きはいかがでしょうか。広島のソウルフードとなっているお好み焼きですが、実はお好み焼きが人々の間に広がったのは、戦後のことでした。戦後の食料不足の中、身近な食材でつくることができ、栄養が摂れて空腹を満たせるお好み焼きは、広島で次々と広まっていきました。
今では多くの人に愛されて、さまざまなアレンジやトッピングが生まれている広島のソウルフードです。
お好み村は、そんな戦後のお好み焼きの屋台がもとになっています。今のお好み村がある場所には戦後50件ものお好み焼きの屋台がありました。
そのお好み焼きの屋台は立ち退きになってしまいましたが、今はお好み村というビルに生まれ変わり、人気の観光スポットとなっています。
移動
めいぷる~ぷを使う場合
徒歩で「八丁堀」のバス停まで行きます。
めいぷる~ぷに乗車し、「原爆ドーム前」で下車。
徒歩で本川小学校平和資料館へ。
徒歩で移動する場合
お好み村から、徒歩で本川小学校平和資料館へ向かいます。広島本通商店街を通るのがおすすめ!
途中、「ひろしま夢ぷらざ」や「広島アンデルセン」に寄り道するのもいいですね。
本川小学校平和資料館に入館 ④

時間がなくてもここだけは行っておきたい場所です。展示は多くないので、30分〜1時間もあれば十分に見て回れます。
本川小学校は、原子爆弾で、爆心地に最も近い学校でした。
当時初めての鉄筋コンクリートの校舎でしたが、校舎は外部を残して全焼、壊滅され、10名の教職員と約400名の生徒が犠牲になりました。
本川小学校平和資料館は、その校舎を被爆の証として資料館にしたもので、奇跡的に生き残った1人の生徒の体験談や当時の状況などの展示があります。
無料で見学することができます。
本川小学校平和資料館
開館時間:9:00~17:00(入館受付16:40まで)
料金: 無料
本川小学校の北門が入口となっています。北門でインターホンを押すと、職員が開けてくれ、中を見学できます。
原爆の子の像へ ⑤

徒歩で平和記念公園に入り、原爆の子の像を見に行きます。
原爆の子の像は、原爆によって白血病になった佐々木貞子さんの死をきっかけに、原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰め平和を築くための像をつくろうという運動により、全国からの募金で完成した像です。
佐々木貞子さんは、闘病中、回復を祈って折り鶴を折り続けました。
今も原爆の子の像には日本国内をはじめ世界各国から折り鶴が捧げられています。
ひろしまリバークルーズで広島観光 ⑥

水の都とも言われる広島市には、6つの川が流れており、平和記念公園も川に囲まれている場所です。
そんな平和記念公園内の元安橋桟橋から、遊覧船に乗って観光をしてみましょう。
遊覧船では、川から原爆ドームを見ることができたり、広島市の街並みを川から見ることができ、普段とは違った視点で観光が楽しめます。ガイド付きの遊覧船なので、広島のことをより知ることができますよ。
いくつかコースがありますが、おすすめはコースAです。所要時間は25分程度で、一人1500円です。
ひろしまリバークルーズ コースA
所要時間:25分
料金:一人1500円
チケット:【川の遊覧船】Aコース 2月~5月 ひろしまの街を遊覧船でちょっと水上散歩!!
原爆ドームへ ⑦

遠くからでもその存在が分かる原爆ドームですが、近くで見ると、より原爆の恐ろしさが伝わってきます。もともとは広島県のさまざまな物産を展示するための場所で、原爆投下前までは、産業奨励館という名前の建物でした。当時は珍しいヨーロッパ風の建物で、その美しさから広島の名所の一つでした。
現在は世界中の人に核兵器の悲惨さを訴える建物として保存されています。
1996年12月に世界文化遺産に登録されました。
おりづるタワーでお土産を購入 ⑧

観光の最後にぜひ立ち寄りたいのが、おりづるタワーです。おりづるタワーは原爆ドームの隣にある建物です。おりづるタワーの一階には、広島のさまざまなお土産が販売されています。
おりづるタワーの展望台へ行くのは有料ですが、一階は無料ゾーン。
広島観光の思い出にぜひお土産をチェックしてみてください。
最後に
広島観光で原爆ドームに行くならぜひ行ってほしい周辺のスポットと観光ルートを紹介しました。
今回紹介したコースは、ランチを挟んだ6時〜8時間コースになりますが、どうしても時間がない場合は、本川小学校平和資料館と原爆ドームだけでも行ってみてくださいね。