広島の有名な魚特集!広島湾の特徴や七大海の幸をご紹介

瀬戸内海に面した広島では、牡蠣の養殖をはじめとしたさまざまな漁業がおこなわれています。
広島市の南側にある瀬戸内海の湾「広島湾」は、周囲を陸で囲まれた穏やかな湾で、さまざまな魚が生息しています。
今回は、そんな広島湾の特徴と、有名な魚を紹介します。
広島湾の特徴と有名な魚
目次
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広島湾の特徴

周囲を陸で囲まれていて、波が穏やか

広島湾は、瀬戸内海にある湾で、広島市の南側に位置する湾です。
瀬戸内海は、周囲を本州、四国、九州に囲まれていて、波が穏やかなのが特徴です。

瀬戸内海を見て育った人は、初めて日本海や太平洋を見た時に、あまりの荒々しさに感動したという人も多いのではないでしょうか。

島が多く、潮の流れが速くて複雑

広島湾には、宮島、似島、江田島など、さまざまな島があります。
島があることで、潮の流れが速く、複雑な動きをしています。

広島湾のある瀬戸内海は、全国でも潮流が最も速い海域として知られています。

河川からの流入が多く、栄養豊富

広島湾には、中国山地から流れる水が多く流入しています。

森林から流れる水には、栄養分や有機物が多く含まれており、海の生態系の豊かにつながっています。

広島湾の有名な海産物

広島湾ではさまざまな海産物が水揚げされていますが、中でも代表的な魚介類7種は「広島湾七大海の幸」といわれています。
そんな7種の魚介類を紹介します。

牡蠣

広島県の牡蠣生産量は全国1位となっています。
広島湾は波が穏やかで、牡蠣養殖のための牡蠣筏を浮かべるのに適しています。
また、中国山地から流れてくる栄養豊富な水が、牡蠣のエサとなるプランクトンを増やし、牡蠣の生育にも適しています。

牡蠣の旬は冬で、12月から3月には、多くの牡蠣が出回ります。
また最近は、旬の味を一年中楽しめる「かき小町」というブランドの牡蠣もあり、季節を問わず牡蠣を味わうことができます。

小いわし

小いわしとは、カタクチイワシのことで、広島県の漁獲量全体の半分以上を占める魚です。
広島湾は小いわしのエサとなるプランクトンが多く、小いわしの生育に適しています。

梅雨の時期が旬となっていて、広島ではそんな旬の新鮮な小いわしを刺身で食べる文化があるんですよ。

あなご

宮島の名物と知られるあなごも、広島湾で獲れる美味しい魚です。

広島湾では牡蠣養殖が盛んですが、牡蠣養殖をするときに、牡蠣筏浮かべて牡蠣を育てます。
牡蠣筏の下は、小魚が寄ってきたり、甲殻類などが生息したりします。そんな小魚や甲殻類をエサとするさまざまな魚も集まってくるのです。
あなごもそんな牡蠣筏の下に集まってくる魚なんですよ。

クロダイ

クロダイは、チヌと呼ばれる魚で、広島は全国でも有数の産地とされています。

あなご同様、クロダイも牡蠣筏の下に集まってくる魚といわれています。
牡蠣筏が多く、岩場の多い広島湾の環境が、クロダイの生育に適しているんですね。

オニオコゼ

オニオコゼは、白身の高級魚として知られます。
高タンパクヘルシーで栄養価も高い魚です。
背びれ等のトゲには毒があるので、刺されないように注意が必要です。

近年広島湾での取扱量も増えてきていて、新たな名物としても注目されています。

メバル

春を告げる魚として北海道から九州の沿岸部に生息するメバルですが、広島湾でも多く生息しています。
あなごやクロダイ同様に、牡蠣筏の下に集まってくる魚でもあります。

牡蠣筏の下の豊かな環境で育ったメバルは、脂がのり、美味しいと言われています。

アサリ

全国的に漁獲量が減少しているアサリですが、広島では、アサリの生息場所である干潟を耕したり、エイ等に食べられないように網を貼る対策などを行っています。

広島湾で獲れるアサリは、「大野アサリ」や「井口アサリ」が有名です。

まとめ

潮の流れが速くて複雑であり、川からの流入も多い広島湾では、豊富な栄養を求めて多くの魚が生息しています。

また、広島湾は、周囲を陸に囲まれていて波が穏やかなことから、牡蠣の養殖に使われる牡蠣筏を浮かべるのにも適しています。
広島湾にはたくさんの牡蠣筏が浮かべられており、牡蠣筏の下には、小魚や甲殻類が集まり、それらをエサとする魚も集まる豊かな生態系が形成されています。

広島湾を代表する7種の魚介類は、広島湾七大海の幸といわれています。

旬の時期、スーパーや飲食店などで見つけた際は、ぜひ味わってみたいものですね。

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