【特集】広島の路面電車完全ガイド!特徴や楽しみ方を解説
広島を観光するならぜひ乗ってみたい路面電車!
実は広島は、路面電車が交通の主軸として機能している珍しい地域です。
今回は、そんな路面電車の特徴や楽しみ方を解説します。
そもそも路面電車とは?鉄道とは違うの?
路面電車は、一般道路を走るという特徴があり、鉄道と比べて、車両が短く、急カーブも曲がれるようになっています。一般道路を走ることから、停留所も道路にあり、停留所の間隔も短く、短距離の移動に便利です。
スピードは鉄道と比較すると遅いですが、街の景色をゆっくりと楽しむことができます。
広島は、そんな路面電車が走っている地域として知られています。
広島の路面電車の特徴
広電という呼び名で親しまれる
広島の路面電車は、広島電鉄という会社が運営しており、広島県民からは「広電(ひろでん)」という呼び名で親しまれています。
国内最多の1日平均10万5千人が利用
広島の路面電車は、路面電車では国内最多の1日平均10万5千人が利用しています。広島は路面電車が交通の主軸として機能している珍しい地域です。
動く路面電車博物館と言われる
広島の路面電車は、「動く路面電車博物館」とも言われています。かつて京都や福岡、大阪、神戸などを走っていた車両が、そのままのカラーリングで広島を走っていることから、こう言われるようになりました。 広電にはそのような多種多様な車両約25車種があり、その種類と車両数は日本一となっています。
戦後の復興で広島の人々を支えた
1912年の11月23日に開業以来、現在まで毎日運行を続け、運行ができなかったのは1945年8月6日に広島に原爆が落とされた後の数日間のみとなっています。 原爆投下後、電柱や電架、車両など甚大な被害を受けながらも、いち早く運行を再開し、市民の生活を大きく支えました。
参考文献
広島電鉄株式会社(2024) https://www.hiroden.co.jp/index.html
路面電車を考える会(2018), 「広電と広島」 株式会社交通新聞社
路面電車の乗り方や運賃
【図解】広島の路面電車の乗り方と降り方
本ページでは、広島の路面電車の乗り方と降り方、広島駅の路面電車乗り場を紹介します。路面電車の特徴については、以下の記事をご確認ください。 乗り方 降り方 広島駅…
- 路線
-
現在広島の路面電車の路線は8路線、全19kmあります。JRの駅から広島市中区、南区、西区内への移動、および広島市内の移動に便利です。詳細は、広島電鉄の公式サイトをご確認ください。
- 運賃
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広島の路面電車の料金は、1乗車あたり220円(小児110円)の均一運賃となっています。
※広電西広島~広電宮島口の区間は、路面電車ではなく鉄道となります。この区間は220円ではありませんのでご注意ください。
広島旅行におすすめ!路面電車をお得に楽しむ乗車券
広電電車24時間乗車券
広島電鉄の路面電車が24時間乗り放題になるチケットです。
大人700円 小児350円
- 24時間以内であれば次の日も使える
- 広島市内から広電宮島口まで行ける
広電電車8時間乗車券
広島電鉄の路面電車が8時間乗り放題になるチケットです。
大人600円 小児300円
- 8時間以内に3回以上広電の路面電車を使う場合にお得
広島たびパス
広島電鉄の電車全線、船舶(宮島航路)、広島市内中心部エリア路線バス6社が乗り放題となるチケットです。
24時間 大人小児 共通1,000円
48時間 大人小児 共通1,500円
72時間 大人小児 共通2,000円
- 広島市内から宮島まで行ける
- 広島市内のバスも乗り放題
広電電車 乗車乗船券(24時間)
広島電鉄の電車全線と、松大観光汽船(宮島航路)が24時間乗り放題となるチケットです。
24時間 大人1000円 小児550円
- 広島市内から宮島まで行ける
路面電車で行くおすすめ観光スポット
【番外編】路面電車をもっと楽しむ
広島の路面電車が見られるスポット「広電本社前」
「広電本社前」の電停は、広島の路面電車を見るのにおすすめのスポットです。
広電本社前の電停から歩いてすぐのところには、広電の車庫があり、広電の多種多様な車両を眺めることができます。珍しい車両にも出会えるかもしれませんね。
車庫が見渡せる場所には、電車見望台が設置されており、9:00~18:00の間自由に利用することができます。
また、広電本社前には、通常路面電車の駅にはない、エアコンの効いた待合室があります。路面でありながら、快適な待合室があるのは、広電本社前ならではですね。 また、待合室には冷房も完備してあり快適に過ごすことができるのも嬉しいポイントです。
電車見望台 住所:広島県広島市中区東千田町2丁目9-29
広島にはなぜ路面電車が走っているのか
路面電車は、明治時代に全国各地の都市で運行を開始しました。 その後自動車の普及で多くの人がマイカーを利用するようになると、徐々に路面電車の利用が減少していきました。 それにより、さまざまな都市で路面電車の廃止が進んでいきました。 そんな全国的な流れの中で、広島でも路面電車廃止論が起こっていましたが、広島電鉄の「路面電車をなんとか残したい」「大量輸送交通機関としての責任を果たしたい」という思いで行った数々の取り組みが実を結び、現在まで路面電車が残っています。 広島電鉄の取り組みとしては、運行のワンマン化、全国から中古の電車の車両を購入するコストカット、運行形態の変更、電車ロケーションシステムの導入、全国路面軌道連絡協議会の設立等があります。
飲食ができる路面電車「トランルージュ」
広島には飲食ができる路面電車もあります。広島の街並みを車窓から眺めながら飲食ができますよ! 期間限定のツアーもやっているので、是非チェックしてみてください。 トランルージュ公式サイトからご確認いただけます。
路面電車を味わい尽くせるお祭り「路面電車まつり」
毎年6月10日「路面電車の日」の前後の日曜日には、広電の千田車庫で路面電車まつりが開催されています。 車庫の工場の見学ができたり、電車に関するさまざまなグッズが販売されるなど、多くの人が集まるお祭りとなっています。 是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。